バークレーに「ライブ・ロースティング」をしている焙煎所があるという。
注文したら、その場で少量ずつ焙煎してくれるらしい。
「やはり焙煎したてのコーヒー豆の方がいいんですよね?」と問われることがある。
新鮮であるに越したことはないが、焙煎直後だとガスが邪魔してよく抽出できないから、二三日置いたほうがいいと思う。一週間ほどエイジングした方がいい場合もある。バリスタさんはそれを毎日調整している。パンみたいに焼き立てホカホカがいいとも限らないのだ。だから「ライブ・ロースティング」は味の追求というよりパフォーマンスとして価値があると思う。
バークレー在住の方に連れて行ってもらいました!
現在、このバークレーのお店の他にサンフランシスコ市内に二つカフェがあり、さらにタイのバンコクにもあるという。アジアに進出ってすごいな。しかもタイ。これから発展していくのだろう。
閑静な住宅街の中にある。近くには「Sur La Table」や「Anthropologie」などショッピングスポットがあり、ゆったりとした雰囲気ながらほどよく賑わっている。
広々とした店内。
アップル、テスラモーターズ、NASAで経験を積んだエンジニアが開発したという「ブロッサムコーヒー」があった。「抽出時の豆の温度」に着目した抽出マシンらしい。デジタル具合がスターバックスのクローバーみたいだな。これで抽出したコーヒーを飲んでみたけど、特筆すべきことはあまりなかった(すみません)。
これが「ライブ・ロースティング」の焙煎機!日本でも見たことあるなー。
豆温度と空気温度などが表示されている。
できあがり。
オートのマシンなのできちんと焙煎したコーヒーに比べたら正直味は及ばないけれど、緑の豆から水分が抜けて黄色くなり、オレンジになり、あのいつものコーヒ豆になるプロセスを目の前で見るのって、お客さんにとっては興味深いことだろう。
今人間が行っている半分くらいの仕事が、20年以内にテクノロジーによって代行されるという。
コーヒーも半分くらい機械化されるとしたら、あとの半分ってなんなんだろう。バリスタや焙煎士の仕事もテクノロジーに取って代わられるかもしれない。「人の手によってつくられたもの」がいいと思う感性は幻想なのか。ストーリーがあるものに心震える感性は、幻想ではないとは思うけど。
アナログ原理主義(笑)の私としては、テクノロジー原理主義の人と話がしてみたい。
「20年後のコーヒーってどうなってると思います?」って。話かみあうかな・・・。