BLOG

焙煎士として、そしてこれからの私

これから取り組みたいのは、コーヒーの生産地のこと。

コーヒーは世界中で飲まれ、育まれています。私たちはコーヒーを通じて、これまで知ることのなかった国に触れ、出会うことのなかった人と出会えます。コーヒーを育んだ自然、生産者、流通に関わる人、焙煎士、淹れ手、飲み手。この川上と川下の繋がりを、関わる全員が感じられるような状況を作り出したいと思っています。

私たちは昨年から、コーヒー生産国キューバを訪れ、コミュニケーションを取っています。そのプロセスを通じて、私たちはキューバから本当に多くのことを学びました。実際にキューバで出会った生産者さんのコーヒーを提供するまでには、時間が掛かりますが、むしろ時間を掛けて、取り組みたいと考えています。

生産地を訪れるだけでなく、近い将来、生産地に暮らし、生産者と生活をともにし、コーヒーの生産に関わりたいと考えています。生産地で育まれる物語を、世界中に、コーヒー豆とともに媒介する。それが目標です。

コーヒーを巡る環境は、これから大きく変化しようとしています。

気候変動によって、数十年後にはスペシャルティ・コーヒーの生産は半減すると言われています。生育エリアは変化し、生産国の経済や生産者の暮らしに大きく影響があるでしょう。一方で、多くの仕事がIoTによって自動化され、ブロックチェーンを活用することでトレーサビリティや品質管理の透明性は強固になるでしょう。

失うものもあれば、得るものもある。そんな時代の間で、どのように変化と向き合うか、私たちの価値観や倫理観が問われています。

変わらないのは、コーヒーは人を繋げるということ。

コーヒーを通じて、繋がりあい、感謝しあう。
その実現のために、一歩ずつ進みたいと思います。

Tags :
トップへ