そのコーヒーショップは突然に姿を現す。西新宿の清水橋の角地。2.3年は誰も借り手が居なかった土地だという。
それはそうだ、こんな細長い建物、どうやって使えばいいのだ。でもこのコーヒーショップが正解を出してくれている。
どれくらい角地って、これくらい。周辺の人たちは戸惑っただろう。何ができたのかと。でもコーヒー通ならわかる。神保町のGLITCH COFFEEの2号店。その名もCounterpart Coffee Galley/カウンターパートコーヒーギャラリー。聞けば神保町の方ではやらない、いろいろな試みをやっていくショップにしていきたいという。その証拠にまずは神保町のショップでも行ったライブペインティング。
神保町のショップでも描いたアーティストの河野愛さんが簡単に鉛筆の下書きでアタリをつけたら、どんどん油性ペンで書き込んでいく。営業中に行われるそれは時間が経つのもコーヒーを飲むことも忘れるほど。この日はモチーフの馬だけだったが、ロゴマークと絡むとどんな風になるのか楽しみだ。私は完成した絵を見にコーヒーを後日飲みに来た。
ただただ素晴らしかった。この躍動感。コーヒーの原産国のどこだったか、馬がキーモチーフなのだそうだ。
別の日に行われた似顔絵イベント。うっかり顔出ししてしまったが、似てる、確かに。描いた本人も認めてくれた。上手く描けたと。描いてくれたのはSUZUKI MARIYAさんというイラストレーター。紙コップにいとも簡単にさらっと書いてくれる。これは一つ1000円。神保町のGLITCH COFFEEでスタッフ全員やお客さんを書いていたら好評で、この日にはきちんとイベントとして希望するお客さんをどんどん描いていた。そうそう、この日はこのショップの周辺の人たちを呼んで仲良くしましょうというシンプルなパーティーだったっけ。
1階はこんな感じ。バリスタさんとの距離がものすごく近い。でもそれが心地いい。なんでも相談に乗ってくれる。どんなコーヒーがオススメか、今どんな気分だからどのコーヒーにしようかなど。友達みたいに見えない壁がなくなっていく。
2階はこんな感じ、電源もWIFIもあるから持ち出し仕事にはもってこいだ。近所の会社の人が打ち合わせをしていることもある。あとはオープンカッピングがここで行われる。人気があるカッピングの時は写真の通り、人でいっぱいになってしまうが、充実した豆のラインアップのため、いつもこんな感じかも。カッピングが済んだ人は1階でバリスタとの会話も楽しむ。
今度面白いカッピングをやるよ。とバリスタの小坂田さんに言われていたので、楽しみにしていたのだが、なんとコーヒールンバの平岡左智男さんがオープンカッピングをやってくれた。このことだったのか。この日はポートランドの豆とグリッチの豆、どちらも個性があっていろんな人が来て、楽しかったのを覚えている。
何と言ってもおすすめは3階のソファ席。初めて行った時、店長の鈴木さんに教えて貰った特等席。確かに。隣には大きな窓があって、西新宿のビル群が顔を覗かせている。初めてここに座った時、何時間でもいられると思ったほどだ。
最近はここが空いてるか確認してから入ることさえある。それくらいのパワーを持つ席だ。そしてこのブログもここで書いている。
はっきり言って、羨ましい。こんなショップがあったら毎日通ってしまう。聞けば朝出勤前にコーヒーを買っていく人や、お昼おわりのコーヒーを買っていく人、会社帰りに飲んでいく人、様々な人がいて、もう街に溶け込んでいるようだ。聞けばこの周辺には飲食店が少ないのだそうだ。西新宿近辺の方、神保町まで行かなくてもCounterpart Coffee Galley/カウンターパートコーヒーギャラリーがありますよ。ぜひ一度、本物のサードウェーブコーヒーを体験しに行ってください。
東京都渋谷区本町3−12−16
TEL/FAX:03-3378-0577
WEEKDAYS:7:30〜20:00
WEEKENDS:9:00〜19:00