(今回からカナダ・バンクーバー編がスタートします!)
私はカナダのバンクーバーの中心地にいる。
横浜みたいな海辺のショッピングモール。
日が暮れて、薄暗くなるにつれて
カフェやバーに明かりが灯り賑わいを増す。
私は海辺の階段に座って、ライトアップされた
オリンピック聖火台のモニュメントを眺めながら
この街の印象を捉え直している。
静かで、クリーンで、知的で、癖のない街。
多文化、多民族の国だからこそ器が大きく
誰でも受け入れてくれるような街。
留学先として人気が高いのも頷ける。
でもまだこの街からはまだ、深追いしたくなるような
匂いとか湿度とか雰囲気を感じ取ることはできない。
「だれかバンクーバーの楽しみ方を教えてーー!!!」
と心のなかで叫んでみたりして。
Meat & Bread(ミートアンドブレッド)という店の(即物的な名前だな)
ジューシーなポークとバジルソースのフォカッチャサンドは、
すっごく美味しかったけどね。
この街にどんなコーヒーカルチャーがあるのだろうか?
まず初めに、バンクーバーで最もホットらしいコーヒー店を目指した。
Revolver(リボルバー)である。
フォカッチャサンド屋のななめ前。
黒い犬が似合いすぎる入り口。
内装もクール。
棚には北米やカナダを中心とした
様々なロースターのコーヒー豆が並んでいる。
なるほど、ここはコーヒーのセレクトショップなんだ。
見たことのないカナダのロースターの
コーヒー豆もたくさんありワクワクする!
ラインナップはこまめに変わるらしい。
こんなお店が近所にあったらどんなに楽しいだろう!
抽出はケメックスのゴールドフィルター。
ここで初めて目にするものがあった。
ケメックス専用の金属のフタ。
「何のためにフタするの?」と尋ねたら
「蒸らしている間に温度とフレーバーを保つためだよ」とのこと。
隣のスペースはありとあらゆる抽出器具を揃えたギャラリー。
コーヒー好きなら何時間でもいられそう!
席に座ってお客さんの様子を眺めていたら、
アジア系、ヨーロッパ系、アフリカ系と、
本当にいろんな人種の人が出入りする。
あらゆるものを受け入れそれを楽しむのが、
この国らしさなのかもしれない。
バンクーバーで一番ホットなカフェがセレクトショップというのも、
なんだかとても納得できる話だ。
(つづく)