リンク元:Daily Coffee News
カッピングというのはコーヒーの比較テイスティング方法である。グラス(または陶器のボウル)にコーヒーの粉を入れ、熱湯を注いでスプーンで混ぜ、4分待って、その上澄みをスプーンですくい、すすって飲む。フィルターなどを通さず、極めてシンプルに抽出することで、いつも同じ条件でコーヒーの味を確認することができるというわけ。カッピングの目的は、抽出条件を揃えること。
この方法は世界のスタンダードとなっている。生豆や焙煎のクオリティを確認するときは、基本的にこの方法をとる。
日本でもお客さん向けのカッピング(パブリックカッピング)が開催されているけれど、まだまだ馴染みにくいのが現状である。その馴染みにくさを解消するのがこの抽出器具だという。
お湯を注いで4分待ったあと、下の方でゴム栓をして注ぐことで、溜まっているコーヒー粉をよけて上澄みだけ飲むことができる。つまりこの抽出器具のメリットは・・・
・カッピングと同様、抽出条件を揃えることができる。
・上澄みだけを取り出すことで、時間が経ってもクリーンな液体を飲むことができる。
・粉を舞わせないように気をつけたり、カッピング独特のルール(スプーンを必ずすすぐなど)を知らなくてもテイスティングできる。
というあたりだろうか。
私、コレがわりと気になっている。味はフレンチプレスと同じ感じだと思うけど、フレンチプレスはフィルターを押し下げるとき粉が舞うし、注ぐ時下の方の微粉末が気になるけど、これはそれが解消されるもんなー。お客さんは自分が飲むときと近い感じでテイスティングできるしね。
こういう原始的なイノベーションが私は好き(量り&タイマー付きのフレンチプレスのときも書いたけど)。