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コーヒーと街について。

世界中、どこの国へ行ってもコーヒーはある。

街にはそれぞれ文化があり、その土地の気候がある。
それがコーヒーの文化を形作っている。

サンフランシスコの人はもともと食に関心が高い。それは高級レストランがたくさんあるというようなことではなく、食材の質や食が体に与える影響について考えている。サンフランシスコのレストランやスーパーマーケットで、それを意識していない店を探す方が難しい。そんな土地柄で、コーヒーの原料について考える文化が発達するのは必然である。そしてからっとして温暖なカリフォルニアは、コーヒーを片手に歩くにはうってつけの街でもある。朝、道を歩いていると、コーヒーカップを手にしていない人の方が少ないのではないかと思う。

オスロは日照時間が短く、仕事以外の時間を家で過ごす人が圧倒的に多いという。つまり家でコーヒーを飲む文化である。しかも、寒いからきっと何杯も飲むのだろう。そんなときのコーヒーは、苦くて濃いものではない。軽く透明感があるコーヒーが適している。

オーストラリアはワインの生産国でもある。日常的にそして大量にワインを消費する。クラフトビールも消費する。生産地による細かな味の違いにも興味があるだろう。牧畜大国だから牛乳が安くて美味しい。みんな牛乳大好き。だから圧倒的にラテ文化なんだろう。

エチオピアにはコーヒーセレモニーがあり、ベトナムではコーヒーに練乳を沈めて飲む。

それはどんな文化や環境が生み出した文化なんだろう。

旅をするとき、訪れた土地で、そんなふうにコーヒーを考えると、その街のことがよく分かる気がする。

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