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サンフランシスコの夏休み #Manka’s Inverness Lodge(マンカス・インヴァネス・ロッジ)前編

四回目のサンフランシスコ。

今回はやったことないことをやってみようと思いたち、サンフランシスコ郊外へ足を伸ばすことにした。

Manka’s Inverness Lodge(マンカス・インヴァネス・ロッジ)は、お仕事で頂いたSHIPSさんのカタログで知った。そこに書かれた「朝のノック」というエッセイを読んで、その朝食の描写に一瞬で心を奪われてしまったのだ。早速グーグルで調べてみると、なんとも前時代的なウェブサイトが出てきて、予約するためのメールアドレスを探すのに一苦労。でもちゃんと返信が来て、無事予約することができた。

インヴァネスっていう土地、はじめて聞いたし、グーグルマップで調べても本当にまわりになにもないけど大丈夫なんだろうか。ちょっと不安に思いながらもワクワクする。いまこの場所から、まったく知らないある一点を指す不思議さよ。

行こうと思えば、いつだってどこへでも行ける。大学生のときはじめて海外旅行に行って、苦労してたどりついたパリの街で、疲れて路上に座り込んだとき湧き上がってきたその自然な喜びの感覚を、私はとても大切にしている。でも、すぐに忘れてしまいそうになる。だから旅を繰り返す。

サンフランシスコ市内でウーバーを呼ぶ。
車はゴールデンゲートブリッジを渡り、自然の中をひた走る。

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一時間半ほどのロングライドに付き合ってくれたウーバーのおじさん。黒塗りのアウディにスーツ姿で一見いかつい感じだったけど、鷹揚で気のいい人だった。のんびりドライブしながら「このへんでよくゴルフするからけっこう詳しいよ」とか話してた。

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ウーバーから降りて、少し歩くと入江に出た。
インヴァネスは美しい土地だった。街と言えるほど人は住んでいなくて、入江に沿ってぽつりぽつりと別荘のような建物がある。

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水辺を少し散歩してからロッジに向かう。
シルバーのキャビンが受付で、そこを取り囲むように何棟かのロッジが点在している。

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まるで雑誌キンフォークの世界に入り込んだよう。
ディナーまでここでゆっくり過ごすことにする。
ロッジの中は薄暗くて、静かで、鳥の声しか聞こえない。

(後編へつづく)

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