私がアメリカという国が好きな理由は、
「鷹揚さ」という一言で表せるような気がする。
ざっくり適当なんだけど、
やってる事はちゃんとピントが合っていて合理的。
で、遊び心があって窮屈じゃないところが好き。
そんな私の好きなアメリカを、
一番心地よく感じるお店がここだった。
コアヴァは竹細工の工房の隣にある。
奥はオフィスとギャラリーになっている。
店内は満遍なく竹素材、
トイレも壁一面竹素材。
中途半端な事はしない。
カッコイイ。
だだっ広いのに座るとこ少な!
日本人だったらきっちりテーブル席で埋めちゃうんだろうな。
国民性の違い。
コーヒーはメタルフィルターのシャバシャバ系。
私は質感しっかりあるのが好きだから、
抽出はあんまり好みではなかった。
エスプレッソもシャバ系。
エチオピアのコーヒー豆を買って、
後日、フレンチプレスで淹れたら、
神憑って美味しかったよ。
深い深い赤ワインみたいな味がした。
コーヒー豆は間違いないみたい。
この店のテーブル(作業台?)の隅に、
自分で丸いすを持ってきて座っていると、
とても自由になったような気持ちがした。
これから何をしても良いし、どこへ行ってもいいんだよなー。
当たり前のようだけど。
何もしないで、絶え間ないお客さんを眺めていた。
コーヒーがなみなみ入った紙カップを片手にどこ行くのかな?
座るとこもないし、
このへんはコアヴァの他に何もないのにね。
コアヴァから自転車に乗って、
橋を渡ってダウンタウンに向かう。
もうすぐ日が暮れそう。
(つづく)