私たちが焙煎しているコーヒー豆を紹介します。
■Cupping Comment
Orange, Walnut, Green tea
オレンジ、くるみ、グリーンティー
飲みごたえのあるジューシーな味わい。
明るいオレンジや香ばしいナッツの風味がバランス良くまとまっています。ボディがしっかりとしているので、飲みごたえがあるコーヒーがお好みの方におすすめです。
■Roaster’s Comment
新しいクロップが届くたび、品質の高まりを感じるロットです。少し焙煎を進めると甘さが最大に発揮されるのですが、ジューシーさが消えないギリギリのポイントを狙って煎り止めします。密度が高くタフなコーヒーですが、ハゼにくく味が閉じてしまいがちなので、投入量は少なめに焙煎します。
■Story
コロンビア南西部に位置するウイラ県は、コーヒーの名産地ですが、特にサン・アグスティンというエリアは、世界遺産に指定された遺跡群(サン・アグスティン遺跡群)があることで有名です。動物などを象った可愛い石彫は、観光名所にもなっています。この遺跡群のほど近くに、このコーヒー農園があります。64の小規模生産者からなる生産者組合「Grupo Asociativo San Agustin Los Cauchos」は2001年に発足し、麻薬の原料となるコカなどの不法な作物を除去し、スペシャルティ・コーヒーを育む取り組みを始めました。輸出業者カラベラ社のサポートを受けながら、品質向上に力を注いでいます。「ロス・イドロス」はカラベラ社が日本向けに選抜したオリジナルロットです。「Idolos」とは「偶像」という意味でその土地の文化を表しています。2006年にフェアートレード認証を受けているコーヒーです。
■Details
生産エリア/San Augustin, Huila サン・アグスティン、ウイラ県
農園・精製所/Los Idolos ロス・イドロス
生産者/Grupo Asociativo San Agustin Los Cauchos 64の小規模生産者からなる協同組合
輸出業者/Caravela
標高/1,600〜1,900m
品種/Cattura, Typica カトゥーラ、ティピカ
精製方法/Washed ウォッシュド
■輸入元様資料より
コロンビアは、FNC主導の世界第三位の生産国ですが、スペシャルティコーヒーに関しては、近年COEのコロンビアが登場してはおりますが、それ以外には、安定し、かつ素晴らしい品質のコーヒーは非常に少ないのが現状です。
高品質コーヒーを産出することで知られるウイラの生産地域は、サンアウグスチン遺跡に近く、この遺跡は現在墓地のみが残るだけになってしまいましたが歴史的なトピックです。「ロス・イドロス」は、弊社のパートナーであるカラべラ社(コロンビアの高品質コーヒーに特化した輸出業者)が日本向けに選抜したオリジナルロットです。カラベラ社は、ウイラ、トリマ、カウカ、ナリーニョなどで活動しておりますが、品質志向の農家と長期的視点で関係を構築し、買付を行っております。彼らとパートナーシップを結ぶ農家は、品質志向、ビジネス志向が高く、中には他の農家への技術的指導を行う者もおります。しかしながらコーヒーの売買(乾燥パーチメント)においては、歩留り、生豆外観、欠点、水分値、水分活性の基準、カッピングによる格付けを満たさねば、彼らの商品として売買できない仕組みを徹底しております。
ロス・イドロスはウイラに位置し、2001年に発足した64の小規模生産者から成る生産者組合です。加盟の生産者は高品質コーヒー生産に熱心に取り組み、またグループで高品質コーヒー生産の為の、生産処理工程の標準化にも取り組んでいます。10年前のコーヒー価格が最安値となった「コーヒー危機」の際、コカ等の不法な作物を栽培し、収入を得ていた生産者がおりましたが、同組合では、2002年以来全ての不法な作物を除去し、高品質コーヒー生産の取り組みを始めました。徐々にその成果が出、国内市場価格の35-50%のプレミアムを得るまでになり、生産者の生活向上に繋がりました。2006年に同組合はフェアートレード認証を得ました。オレンジ等柑橘系風味、豊富な甘みとクリーンさが心地よいコロンビアコーヒーです。