初日のミーティングは最悪の結果となった。
相変わらずの時差ボケで夜中に目が覚め海岸へと歩く。
もう何時間ここで座っているのかわからないけど、朝日を待ちながら昨日の出来事を思い返す。
こちらの段取りがスムーズでなかったために、農務省とのコミュニケーションがうまくいっておらず、とても重い空気で始まるミーティング。
その重い空気の中で、キューバ独特のなまりと専門用語での会話が続き、翻訳も厳しい状況に。
しばらくすると先方から最悪のリクエストが。
「ミーティングにならないから、明日までに新しい通訳を見つけください。話の続きは明日です。」
笑ってしまうような無理難題を突きつけられて、絶望感だけをもってミーティング終了。
今回通訳を担ってくれている、のんちゃんの気持ち、、、、
また来ると約束した彼らに会うことができない状況になるかもしれない、、、、
言葉を失い、悲観的になり、胸が苦しかった。
おまけに時差ボケと暑さ、インターネット回線の悪さ、、、
物理的にも精神的にも最悪の状態で、すぐに気を取り直して前向きに進められるわけもなく、僕は誰とも話したくなかった。
無言で部屋に閉じこもっていたら、仲間の1人が「とりあえず軽く何か食べにいきましょうか?」と提案してきた。
僕は心の中で「食べてる場合じゃないよ。どんな神経してんの。。」と否定し、理由は告げずに僕だけ部屋に残ることにした。
その後も僕は部屋の中でひとり、現状や彼らのことを責めていた。
なんでこうなってしまったんだろう。。
とても嫌な感情が僕の心の中を支配していた。
恐れ、、怒り、、悲しみ、、否定、、
その時、彼らが大きな事故に巻き込まれていることも知らずに。
このままではダニエルやネーサンとの約束が果たせない。
今回の旅が失敗に終わるし、コーヒー豆の輸入どころの話ではない。
事前の準備が甘いせいだ。。。
彼らが死を想像してしまうくらいの事故にあっているとも知らずに、ずっと現状と彼らのことを責めていた。
彼らが無事帰ってきて事故のことを共有してくれたとき、今までに一度も味わったことのない気持ちになった。
まだうまく言語化できないが、この気持ちを言葉にできたときに、人生の質を下げている1つの囚われを壊せそうな気がする。
生きててくれてありがとう。
部屋に閉じこもっててごめん。