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.Journey #ヨーロッパ12人の旅 #The Coffee Collective(コーヒーコレクティブ)

.Journey #ヨーロッパ12人の旅

2016年11月20日〜25日まで、オスロとコペンハーゲンを12人で旅しました。
その様子をわりと個人的な視点で書き留めています。

The Coffee Collective(コーヒーコレクティブ)はデンマークを代表するコーヒーカンパニー。コペンハーゲンに三つカフェがある。ファウンダーの四人はそれぞれ世界トップクラスの技術を持ち合わせていて、生豆の調達から抽出まで、一貫して最高のクオリティのコーヒーをつくり続けている。コーヒー農園、ロースター、バリスタを共同体(コレクティブ)として捉える彼らの世界観に、私はとてもインスパイアされていた。

出発直前、東京のカフェで行われたイベントで、ファウンダーの一人、クラウスさんと話す機会を得た。コーヒーコレクティブは空港の近くの倉庫のような場所で始まったという。一番はじめにグアテマラの農園と信頼関係を結んで、その農園とは今もつながり続けているという。はじまりは小さな場所だったこと。はじめに置いた点から、ずっとつながっていること。そんなあり方を私はとても美しいと思う。

そんな憧れのコーヒーコレクティブの前に、今立っている!!!

ここは焙煎所、カフェ、オフィスが一緒になったヘッドクオーター的な場所。
整理された空間、温かい雰囲気、開放的なコーヒーバー。

今回はクラウスのはからいで、カッピングセミナーを受けることができた。
なんという贅沢な時間なんだろう。ドキドキを通り越してぼおっとしてしまう。

ウェルカムドリンクとして、一般には提供していないというゲイシャ種のカスカラティー(コーヒーの果実の果肉を乾燥させたものでつくるティー)を頂きました。これがとても美味しい。ロゼワインみたい。

まず焙煎所や倉庫、パッキングしているスペースを見せてもらう。ローリングスマートロースター(36kg)とプロバットのテストロースターがいくつか置かれている。パッキングはオートメーション化していて、コーヒ豆が計量されて出てくるマシンが導入されていた。想像よりコンパクトな場所だったけれど、とても生産性が高そうだ。

さて、ついにカッピングがはじまる。

今日セミナーをしてくれるのは、イベントコーディネーターのサムリさん。でかくて、ユーモアに溢れ、熱血漢な印象である。コーヒー業界では珍しいタイプ。

グアテマラ、エチオピア、ケニアなど代表的な生産地に加えて、ホンジュラスのゲイシャ種、エイジド(数年寝かせた)インドネシアなど、興味深いカップが並ぶ。それぞれのストーリーを聞きながら味を確かめる。硬水と軟水で比較するカップもあり、とても勉強になった。

コーヒーコレクティブのコーヒーは個性が分かりやすく表現されていた。液体はとてもクリーンで全体的に軽く、ドライな印象を受けた。

サムリさんはカッピングをしながら、コーヒーについて情熱的に語っていた。コーヒーに対する愛情と、自分たちの仕事に対する誇りをひしひしと感じた。メンバーもそれぞれの観点から質問したり、コーヒーの感想を言い合ったりしていた。

最後にサムリさんに、私たちのビジョンをプレゼンテーションで伝えた。下手な英語だったけど伝わったかな・・・。きっと伝わったと思う。とにかくとても共感してくれた。伝えることができてよかった。

カッピングのあと、メンバー数人と、併設のコーヒーバーでゆっくりコーヒーを飲む。改めてコーヒーについて話したり、さっきのサムリさんの話を深めたりした。あるメンバーが、コーヒーコレクティブと私たちの考え方はとても近い気がする、と言ってくれた。そう感じてくれてとても嬉しかったけど、コーヒーコレクティブとつながったことで、さて、私たちはなにをするのかと、つきつけられたような気もする。

数年後、どこかのコーヒー農園で、クラウスさんやサムリさんと再会するシーンを想像してみる。そこでどんなことを話すのかも、想像してみる。

私たちは私たちにしかできないやり方でビジョンを叶えていく。その姿は彼らのように美しくありたいと思う。

(つづく)

Photo by Kazuyuki Shoji

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