2016年11月20日〜25日まで、オスロとコペンハーゲンを12人で旅しました。
その様子をわりと個人的な視点で書き留めています。
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三日目の朝。慌ただしく荷物をまとめてオスロの空港に向かう。コペンハーゲン行きの飛行機に乗るのだ。チェックインを済ませて飛行機のシートに深く座ると、久しぶりに気持ちが落ち着く。ノートを開いて感じていることをいろいろ書き出してみる。私は今、一緒にいる人や新しい風景をどんなふうに受け止めているのだろうか。
飛行機の窓からいくつか小さな島が見える。海岸線に風車が連なっている。
一時間ほどの短いフライト。
コペンハーゲンの空港に降り立って、数人ずつ別れてタクシーに飛び乗る。
私はみるみるコペンハーゲンの風景に染まっていく。新しい建築は数学的な美しさで見る者を圧倒する。古い建物はどこまでもスクエアで、淡い油絵のような独特の色をしている。アバンギャルドとクラシックが美しく調和する街。
デンマークの人は生活に、自然に美しさを求めているように思う。終始、物語の中にいるようだった。歩いているだけでその美しさに浸されて、頭がクラクラする。晩秋の光はセンチメンタルな気持ちを誘って、その感じもとても心に残っている。
メンバーはコーヒー巡りをしたり、クラフトビールを飲みに行ったり、宮殿や公園を散歩したり、大学のキャンパスに潜り込んだり、クリスチャニアへ行ったり、それぞれに楽しんでいるよう。みんなの話を聞いていると、いろんな角度からデンマークを感じられる。これも12人の旅の醍醐味!
(つづく)
Photo by Kazuyuki Shoji