この旅のテーマはコーヒーだけど、
もうひとつテーマがあるとしたら「働く人」だ。
旅を企画する時点で、坂尾さんからの紹介で、
二人のコーヒーのプロフェッショナルと会えることが決まっていた。
Artificer Coffee(アーティフィサーコーヒー)のしょうじさんと、
Market Lane Coffee(マーケットレーンコーヒー)のトシさんだ。
お二人とも日本人でありながら、
オーストラリアのコーヒーカルチャーを牽引する存在。
コーヒーに携わる人なら緊張して話しかけられないくらいの人!
海外の土地と調和して、生活して、働く。
自分の力を発揮して、結果を出す。
そして人々の喜びを生み出している。
そんなお二人に会いに行く。
お二人は、シドニーとメルボルン、
それぞれの土地で活躍されていて、
しかもタイプが全然違う。
しょうじさんは、大手の焙煎所を経て独立し、
落ち着いた住宅街に、カフェと焙煎所を立ち上げた。
すでにシドニーで最も美味しいカフェの一つとして名高い。
トシさんは、メルボルンで最も有名な焙煎所の
ヘッドロースターとしてクオリティの全てを担っている。
12人の旅の仲間は、人生の転機を迎えていたり、
立ち止まって考えを巡らせている人が多い。
みんな、そんな二人と出会って、何を感じるだろう?
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シドニー二日目の午後。
午前中、チームに分かれてそれぞれの旅を楽しんだメンバーが、
カフェに集まり始めた。
今日はアーティフィサーコーヒーのオーナーしょうじさんが、
お店を閉めて、私たちのためにカッピングセミナーを開いてくれるのだ!
ほとんどがカッピング初心者の私たち。
でも純粋にコーヒーが好きだから、
目がキラキラしてる。そして真剣。
カッピングの内容はすごくユニークだった。
コーヒー豆の生産地は全て同じ、エチオピア。
それを焙煎度合いとエイジング(焙煎してからの日数)違いで比較するのだ。
同じコーヒー豆であっても、
まるで別物かのように感じられる。
シドニーで焙煎をしているたくみさんと、
ニュージーランドでバリスタをしているなつこさんもジョイン。
みんなで意見交換をして、コーヒーについて深めていく。
人によって感じ方も様々。
しょうじさんがコーヒーを触っているのを見ているだけで、
コーヒーに対するストイックさや緻密さが伝わってくる。
すごくインスパイアされる。
しょうじさんの人柄に惹かれる。
飄々としているようで、包容力があってすごく温かいのだ。
コーヒーをあまり知らないメンバーに対して、
優しく分かりやすくお話してくれる。
コーヒーを伝えたいという情熱と、
人に対する愛をひしひしと感じた。
みんなで同じコーヒーに向き合って、
あれこれお話する時間は、ただただ楽しくて。
集合写真はみんなすごくいい顔している。
しょうじさん、本当に有難うございました!