ハバナについて4日間。
固定観念を持たないためにも、極めてシンプルな事前準備のみでの旅。
やはり目的に向かって動いていけば、ひとつひとつクリアになるもんだ。
考えるよりも行動することは僕たちの基本。
知らないことの方が多い世界について、今の時点で知っていることの中で考えることが小さすぎると思う。
かといって、今から全てを知ることなんてできやしない。
それなら早く動いて、プロセスの中で必要なことを必要なだけ知ることの方が僕たちの自然感覚が活きると思うからだ。
実際にハバナに来てからわかったことがたくさんある。
例えばハバナ市内にコーヒーの焙煎所は2つしかないということ。
カフェエストリアルと、カフェオーレリー内のみだ。
この2つのカフェで焙煎しているコーヒー豆がハバナ市内のこだわった殆どのカフェに流通している。
理由を探っていくと、このカフェまでもが国営。
彼らは国から支給された1種類のコーヒー豆のみを焙煎している。
これには驚いた。
僕たちからしたら不自由なこと、彼らは自由に誇りを持って焙煎している。
焙煎していたおじいちゃんがカッコよすぎた。
生まれた環境によって、まったく違う常識があって、その常識の中で考え方やライフスタイルがつくられていく。
逆に考えると、既存の常識を破り続けることでライフスタイルは革命されていくということだ。
ゲリラ戦ではなく、ビジネスの力で。
武器ではなくコーヒーで。
誰かの喜ぶ顔を想像して、心から楽しみながら。
これが現代における革命のカタチだと思う。
なんとエキサイティングなんだ。
ーーーーー繋がってきた物語04
「こういう状態が理想だと思う。」
全く違う人生を歩んできた3人が、それぞれの描くコーヒービジネスの理想を語り合った。
カフェという場。
バリスタやロースターの意味。
生産者と生活者のより良い関係性。
コーヒー業界のこれから。
対話を重ねていくなかで、お互いの描く物語がどんどん繋がっていった。
あの感覚は2度と忘れることはない。
あの対話は僕たちの原点だ。