心が惹かれるほど綺麗な夕暮れを眺めながら山を降りた。
この日はハリケーンの影響で夜になってしまったのでハバナには戻れずシエンフエゴスで

宿泊することにした。
夕暮れに心癒されながらも、ダニエルたちとネイサンたちが気がかりで仕方がない。


到着して早速、CASAを探すが街全体が停電で、復旧のメドが立たないから受け入れが

難しいとのことで断れれた。なんとか、泊めてくれるCASAを見つけて電気無しの真っ暗な中、
そして蒸し暑い状態で寝ることになった。

そんな状況の中、街の人々はみんな家の前に出て、たむろしている。
僕たちが泊まったCASAの前の家からは常に楽器の音と歌声が響きわたる、真っ暗闇の中で。

聞いてみると、悲しんでいても仕方ないし、やることがないから歌っているらしい！
もちろん、みんな不自由もしているし、何かを失った人もいると思うし、

途方に暮れている人もいると思う。

でも、生きていくことに何も変わらないのかもしれない。
辛いことも、笑い、歌いながら耐え忍んでいく。

そんな強さを今回のキューバではすごく感じた。