空港のドアを開けた瞬間感じる、闇の中の甘い香りと熱気。そして、ほんのりと無気力の匂い。タクシーの運転手がおもむろにカーステレオのスイッチを入れた。あのうんざりするラテンクラブミュージックが流れる。キューバに来たな、と思う。

二回目のキューバ。

美しく、素朴で、明るいけれど猥雑な国。手つかずの部分と、荒らされた部分。その国を知るということは、美しさを享受することだけではない。今回はその美しさの陰にあるもの、空気の肌理や手触りを、丁寧に感じたい。

他者を知ることは、自分を知ること。

今回の旅は前回と違って、予定が盛りだくさん。公的なアポイントが主で、非常にプラクティカルに夢の実現に向かう。

でも、基本的に私たちはいつも子どもみたいに、ただ単純に今を楽しんで、未来を夢見てワクワクしている！

夢を語り続けると、新鮮なアイデアをくれたり、協力してくれる人が次々と現れる。大切なものが増えていく。それがずっと続くように、今は目の前のことに全力を傾けよう。

新しい一日がはじまる。