正直な話、私は牛乳があまり得意ではない。ラテを飲むのは一日一杯が限界。それはコーヒー従事者としてはアンラッキーなことである・・。
昨年の秋、初めてオーストラリアに行った時、シングルオリジンコーヒーで「フラットホワイト」と言いたくて(笑)フラットホワイトを頼んだら、なんだかとても美味しかった。スチームの技術が違うのか、それともエスプレッソが違うのか・・と考えていたけれど、いろいろ飲んで結論が出た。牛乳がぜんぜん違う。濃くて美味しい。
それまでミルクがどこの銘柄か、ということはあまり考えてこなかったけれど、オーストラリアのラテを飲んでから、牛乳の質について考えるようになった。日本のカフェはタカナシの調整牛乳が多くて、それはベターなチョイスである。お値段そこそこで、安定した品質。
そんな牛乳に着目したのは、今のところ、CRAZY CAFE 「Blank」さんしか思い当たらない。彼らは一本二千円の牛乳を使っているという。まさにクレイジー(笑)
などと考えていたところ、なんとこんなニュースを目にした。
フォーバレルがサンフランシスコのサステイナブルな酪農場と提携するという!
セント・ブノワ・クリーマリーという酪農場らしい。
車でサンフランシスコ市内から101号線に乗ってゴールデン・ゲート・ブリッジを渡る。
そのまままっすぐ進むと、その酪農場があるという。
この動画を見てみると、すごく真面目でオーガニックな人たちが営んでいる酪農場みたいだけど、この平和な農場に全身タトゥーのフォーバレルのガイズが乗り込んで話をしたり、ミルクの飲み比べとかしている姿を想像するとなんか面白い(笑)
彼らは牛乳やヨーグルトの容器に、プラスチックカップではなくガラス瓶を使用する。
また賞味期限切れのヨーグルトを、農場の豚やヤギに与えている(まさにリサイクル!)。
つまり持続可能なスタイルを貫いている酪農場である。
「360mlのカフェラテのうち300mlは牛乳で、コーヒー豆の調達には徹底的にこだわるのに、牛乳はケアしないというのはヘンじゃない?」というシンプルな感覚だったんだろう。
フォーバレル曰く「セント・ブノワ・クリーマリーとの提携は、責任ある調達と地球環境への長期的なコミットメントの大きな一歩」とのこと。
自分たちが取り扱うものを、未来をよくするためのものにバージョンアップしていくこと。
実際に行動を起こすことでしか何も変えられない。
彼らは本当に大切なものが分かっていると思う。
フォーバレルコーヒーのコーヒー豆はこちら。