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居場所をつくること。もう一度。

自分たちの居場所をつくる。
私達にとってそれは
目に見える確かな場所に落ち着くことだった。

コーヒーを手渡すことができる場所。
見知らぬ人達が出会い
MERRY TIMEが生まれ続ける場所。

そんな私達の希望にあふれる実店舗のプランを
信頼する人達に聞いてもらったとき
「そうじゃないんじゃない?」と言われた。

不器用ながら一ヶ月かけて組み立てた
事業計画書と損益計算書が
机の上に置かれていた。

私達は色々考えた末
「いや、でも」と言えなかった。

それはなぜか。
街場のカフェを見て思う。
東京の新しい焙煎所を見て思う。
焙煎士の横顔、バリスタの笑顔。
かっこいいな。楽しそうだな。
早くこういうのをやりたい。
私達がやったらきっと成功するだろう。
そんな自信もあった。

でも、そんな成功例をなぞる事で
私達の描いた未来は叶うだろうか。
信じられないくらいワクワクする事が起きるだろうか。

箱に入れる中身がまだ無い気がしている。
箱を作ったら中身はついてくる?
そうかも。
でもその中身って本物だろうか。
急ごしらえの中身を詰め込んだ箱。
そこに来てくれる人達は、何を感じるんだろう。

「みんな、本当のことは分かるんだよ」

と信頼する人は言った。

私達には「本当のこと」を感じ取る感性がある。
本当のことに心震える瞬間が、確かにあるから。

まだ何も持たない私達の周りに
多くの人が集まってくれるのは
MERRY TIMEが「本当のこと」だからだと信じている。
だからまずはそこに本気で向き合おう。

12人の旅の途中、サンフランシスコのサンセットビーチで
ある女の子がこう言ったのを思い出した。

「こんな広い海を見ていたら、何でも出来そうな気がする!」

今まさにそんな気分かも。

私達にしか出来ないことをやろう。
私達はまだ何も持っていない。
そして世界はこんなにも美しい。

それに気付かせてくれた大切な人達に
今はただ感謝を伝えたい。

(つづく)

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