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ダニエルの美しい庭、再び。

翌朝、ダニエルは私たちより早く起きて、もう作業着に着替えていた。ダニエルの作業着は身体の一部のように馴染んでいて、ぱりっと洗濯されていた。きっと奥さんが丁寧に洗ったんだろう。

寝ぼけながらテーブルにつくと、もう朝食が用意されていた。ダニエルの農場の牛から絞ったミルクと、ダニエルの農園で採れたコーヒーのカフェラテ。コロッケとパン。素朴だけれど本当に美味しい。

それから、ダニエルのフィンカ(農園・庭)を散歩した。ダニエルの家を囲むようにフィンカはある。

前回訪れた時より、緑の勢いが増しているような気がした。ダニエルは一種類の作物を育てるより、いろいろな作物を一緒に育てることを好む。コーヒーの他に、バナナ、グアバ、ベリー類などが植えられている。つまりアグロフォレストリーだ。「一種類が不作でも大丈夫だし、そういうのが好きなんだ」とダニエルは言った。

前回はコーヒーの花が開いてたけれど、今回はもうコーヒーチェリーが実っていた。私は十年くらいずっと毎日コーヒー豆を触っているのに、コーヒーの果実を手に取るのは初めてだった。初めてコーヒーの果実を食べた。優しく甘酸っぱい味がした。

家の裏手の斜面を下ると、豚小屋があって、豚が放し飼いされている。牛も放し飼いされていて、朝、ダニエルは声を出して牛を追い、乳を絞る。

そこからさらに下ると美しい森が広がっていた。どこからどこまでがダニエルのフィンカか分からない。それほどまでに自然と一体化している。

家に戻ると、なんとランチまで準備してくれていた。白いご飯、豆のスープ、モロヘイヤのような野菜、フィンカで採れたての卵と魚のスクランブルエッグ。これも思い出すだけで、うっとりするぐらい美味しかった。

誇りを持って、美しい農園を大切に育んでいるダニエル。彼らとビジョンを共有し、一緒に叶えていく。コーヒーを通じて、世界のどこかにつながっている人がいる。その人を大切に思うことは、人のライフスタイルを調和的に変えていくはず。

私たちがフィンカを去るとき、ダニエルは、車まで荷物を運んでくれて、食べきれないほどのフルーツを渡してくれた。車の中でダニエルが育んだバナナやグアバを食べたら、美味しくて、美味しくて、胸の奥がぎゅっとなった。

一つ一つ丁寧に重ねていこう。

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